（姉の京と。右が好子／1927年頃）

石井好子生誕100周年を記念した初CD化のフランスこどものうた
「クラリネットをこわしちゃった」「アヴィニヨンの橋の上で」「ミシェルおばさん」訳詞：石井好子

石井好子生誕100周年を記念した、初CD化のフランスこどものうた。
日本シャンソン協会初代会長、パリ祭創始者でもある石井好子は、シャンソンだけでなく、多くの可愛らしいフランスのこどもの歌を日本のこどもたちに届けました。訳詞も手がけた主な代表曲は『クラリネットをこわしちゃった』『アヴィニヨンの橋の上で』『ミシェルおばさん』など。ダークダックス、レオン・ポップス・シンガーズ・東京少年合唱隊・ひばり児童合唱団寺島尚彦とリズム・シャンソネットなど、豪華歌手・演奏家たちとつづる「フランスのこどものうた」は長い時を超えてもなお色あせない「アンファン・ソング」です。

【後援】在日フランス大使館・文化部、一般社団法人 日本シャンソン協会、
一般財団法人 羽鳥文化振興財団 日本シャンソン館、石井好子事務所

【フランス子どもの歌/　歌：石井好子、ひばり児童合唱団、レオン・ポップス・シンガーズ　SKK-106】
【石井好子とダーク・ダックスによる「フランス子供の歌」AEA-23～24】
【ぼくらのレパートリーから Vol.３ フランス子どものうた　石井好子、東京少年合唱隊 SKK（H）350】　より抜粋した２７曲

このレコードにおさめられている「フランス子供の歌」は幼稚園や小学校の生徒たちによってフランスで日常歌われている歌です。幼稚園ではこれらの歌に遊技をつけて丸い円をつくって踊ります。「アヴィニヨンの橋で」「ロレーヌの田舎娘」等が最もよく歌われる歌のようです。「アヴィニヨンの橋で」では大阪弁のせりふをいれましたが原曲のその箇所は南フランスのなまりをとりいれています。出来るだけ原詩に近く心がけてみました。「クラリネットをこわしちゃった」「小さい船乗り」はたいした意味はなく、言葉とリズムのおもしろさで子供たちによろこばれている歌なので訳詩もむずかしゅうございました。「子守唄」は日本の“ねんねよおころりよ”という誰でも知っている又、誰もが懐かしさを感じる子守唄と同じものです。いびきがはいる「粉ひきのお寝坊さん」猫の鳴き声のはいる「ミッシェルおばさん」等はお子様たちに楽しんでいただける曲だと思います。
フランスの子供たちも日本の子供のみなさんたちと同じように童謡が大好きです。石井好子

『石井好子とダーク・ダックスによる「フランス子供の歌」』レコードより1959年

◆ 略歴

石井好子は、日本のシャンソン歌手、エッセイスト、実業家（芸能プロモーター）。　日本シャンソン界の草分けであり、半世紀以上に亘り業界を牽引し続けた代表・中心人物として知られている。日本シャンソン協会初代会長。

1922年8月4日、東京生まれ。東京音楽学校（現東京芸術大学）声楽専科卒業。1945年、進駐軍向けのジャズ歌手となり、1950年にアメリカに留学。その後、フランスにわたってシャンソンを学び、1952年にはパリでシャンソン歌手としてデビュー。ドイツ、スペインなどヨーロッパ各地で歌った後、1954年に帰国後は、定期的にリサイタルを行い、シャンソンを中心にヨーロッパ音楽を広く日本に紹介。子供の歌にも意欲的に取り組み、自ら多くの日本語詞を手がけダークダックス、ひばり児童合唱団などと共演した「フランスの童謡」のアルバム（LP）もリリース。
NHK紅白歌合戦にも1958年から5回出場。

1961年に石井音楽事務所を設立し、岸洋子、加藤登紀子らを育て、1963年からは、シャンソン歌手が一堂に会する「パリ祭」を毎年開催。1990年には、シャンソンの殿堂とされるパリのオランピア劇場の舞台に日本人として初めてソロ・リサイタルを開いた。
エッセイストとしても知られ、著書も多数。
2002年、「80歳の交響曲」と題したリサイタルで東京都交響楽団と共演して好評を博し、2004年「都響スペシャル」で東京都交響楽団とアンコール共演。
2005年、歌手生活60年記念リサイタル開催。
2010年7月17日逝去。

◆受賞歴◆

1971（昭和46）年★フランス芸術文化勲章〈オフィシェ章〉
1986（昭和61）年★著書「東京の空の下オムレツのにおいは流れる」で、
第６回日本文芸大賞特別賞
★紫綬褒章
1990（平成 2）年★東京都文化賞
★第32回日本レコード大賞特別賞
1992（平成 4）年★フランス芸術文化勲章〈コマンドール章〉
1994（平成 6）年★勲四等宝冠章
2008（平成20）年★第５０回日本レコード大賞功労賞