児童文学者の鈴木三重吉が、子どものための文芸雑誌『赤い鳥』を創刊したのが、1918年(大正7年)のこと。その『赤い鳥』から、童謡第1号と 言われる「かなりあ」(西條八十:詩/成田為三:曲)が誕生し、人気となったことから、『赤い鳥』の創刊日である7月1日を日本童謡協会が「童謡の日」 と設定し、今年2018年はその100年目の節目の年にあたります。
簡単にご説明すると、明治政府の指導で作られた学校で習う歌が「唱歌」です。その中でも文部省の編纂によって作られた歌を「文部省唱歌」といいいます。
「童謡」はそんな唱歌に対して、大人のお仕着せはよくない!もっと子どもたちが自発的に歌える歌を!芸術性の高いものを子どもたちのために作ろう!という、
スローガンのもとに、鈴木三重吉を代表とする大正の童謡運動により生まれました。今では童謡も唱歌も一緒に歌われますが、本当は相反して生まれたものだったのです。
(「うれしい雛祭り」「かもめの水兵さん」「りんごのひとりごと」など)
大正時代に生まれた童謡は、ラジオやレコード会社のSPレコード盤の普及によって、広く浸透していきました。そして戦後「童謡歌手」と呼ばれる子どものスター歌手がたくさん生まれ、「童謡歌手」はアイドルとして雑誌の表紙などを飾りました。30年代になり、そんなレコード童謡とはまた違う、商法にのったものでなく、自分たちのためにクォリティ高い作品を作ろう!という作詞家や作曲家による運動がおこり、NHK番組を中心に、新しい歌がたくさんうまれました。それらは童謡と区別するために「こどものうた」と呼び、新しいこどものうた運動が、盛んになりました。
(「サッちゃん」「アイスクリームのうた」「あめふりくまのこ」など)
現代では子どもがうたう歌を総称して「どうよう」や「こどものうた」と呼んでいますが、こんな歴史があったのですね!
昭和6年の創業時から、数々の童謡を制作してきたキングレコードでは、童謡誕生100周年を記念して、以下の童謡集をリリースします
良質な歌唱と演奏の名作童謡が
100曲ずらり集結!
プレゼントにも♪
こころのタネを育てる
どうようベスト100
KICG-582/定価¥3.000 + 税(3枚組)
「ことば」「音感」「リズム」「表現力」「想像力」を育てることをテーマに、長年音楽教育や子育てに関わった人々で厳選した、子どもたちに歌いつぎたい童謡名曲100選。
これからのAI時代には貴重となる、「人の手による演奏」をコンセプトに録音された聞く耳と感じる心を育てる
<キング
<キング
音育
童謡とは>
◇「子どもが無理なく歌えるテンポや音域」で
録音。いっしょに歌えます。
◇「語りかけるように聞こえる」と好評の
丁寧な歌唱。
◇「情感豊かな本物の楽器で演奏」しているから
楽器の音色も楽しめます。
保育や子どもに関わる先生に
おすすめしたい、
保育界の四天王が選んだ50曲!
中川ひろたか・新沢としひこ・ケロポンズが選んだ
うたいたい つたえたい どうよう50
KICG-586/定価¥2.500 + 税(2枚組)
長年保育ソングを通して子どもたちと関わってきた、保育界をリードする中川ひろたか・新沢としひこ
・ケロポンズ(増田裕子・平田明子)が、子どもたちや保育者に向けて、歌いたい、伝えたい童謡を50曲厳選!
<特集>
LINE LIVEでの童謡への想いや楽しいトークをぎゅ~っとまとめてブックレットに掲載。
<特典>
4人で歌った「にじ」の動画が見れます(詳細はブックレットにて)。
おじいちゃん、おばあちゃん
100人が選んだ、
心おどる童謡100曲!
100歳になっても歌いたい童謡
~おじいちゃん・おばあちゃんが
選んだ100のうた
KICG-595~8/定価3.500+税(4枚組)
関東や関西で活動し2万人以上の会員数を持つ、中高年に人気の「童謡コーラス」の協力により、100人のシニア層にアンケート!選ばれた100曲を収録します。また、100人のシニア・コーラスがレコーディングにも参加!あなたも仲間にはいって歌いたくなる、あたたかい歌声も収録しています。
ジャケット・イラストは、90代から筆をとり、113歳まで元気に絵を描き続けた「後藤はつの」さんの100号絵画。誰もが心に残っている子どもの頃の懐かしい風景を思い出させてくれます。