2017年発売「新沢としひこ&中川ひろたかソング<祝・30周年記念 こども合唱版>
~みんな歌った、みんなで歌った、わたしたちが明日につなぐ歌~」に掲載された中川さんと新沢さんの1時間以上にわたる深堀りインタビュー。
お二人の結成時のエピソードや楽曲制作に対する想いなどが語られています。
(インタビュアー・文責:渡辺有賀)
ふたりの出会い
「世界中のこどもたちが」「ハッピーチルドレン」の誕生
30年を振り返って
新沢さんからみた中川さん、中川さんからみた新沢さん
HPでご紹介したインタビューの
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一番多かったのが「どれも好き!」「選べない!」というご意見でした。
あなたのお気に入りの曲はありますか?
保育園に勤めはじめは子どもたちの成長を間近で感じられることに楽しみを感じつつも不安がありました。そんな時、保育中に先輩保育士さんが絵本を出して子どもたちに歌ってみせてくれたのが『にじ』でした。からだを左右に揺らしながら子どもたちも一緒に口ずさみます。その優しいメロディと温かい歌詞と子どもたちの歌声に感動で鳥肌が立ちました。同時に子どもたちの純粋な気持ちになんとも言い難いものがこみ上げてきました。
大変なこともありますが、子どもと過ごす時間はたくさんのことに気づかされ、発見の連続です。『にじ』を聴く度に子どもと共に成長していく保育士になろうと原点に立ち戻らせてくれる大切な曲です。
お二人のたくさんの歌を、共に学ぶ仲間達と一緒に歌いながら過ごしていた学生時代。保育の現場に出てからは、楽しいことや嬉しいことばかりではなく、辛いことや悔しいこともたくさんありましたが、その度に、みんなで歌ったうた、特に『にじ』を思い出し、子ども達と一緒に歌い、心の支えとなりながら様々なことを乗り越えてきました。「きっとあしたはいいてんき♪」そう思えるだけで、心が軽くなり元気になれます!これから先、もっともっと、たくさんの子ども達と出会い、一緒に歌っていきたい、大好きな歌です!
ずっとトラやが大好きでした。高校の時、友だちが天国に行ったあと、久しぶりに聞いた『きみとぼくのラララ』は、止まった時間を未来に動かしてくれました。
去年15年ぶりに保育士に復帰しました。この企画で「どれにしよう~なつかしいなぁ~♪」とわくわく楽しく選んでいたはずなのに、なぜかどの曲を思い出しても涙が出てきて止まりません。当時いかに生き生きと楽しくしていたか、そしてお二人の曲が常に一緒に寄り添っていてくれたかを改めて実感しました。追伸:うちにある『世界中のこどもたちが』のアルバムはカセットテープですw
悲しみのどん底に居たとき、 トラや帽子店のコンサートがありました。
『あしたがすき』を聞いて、どん底も悪くないなと思いました。
初めて新沢&中川コンビの曲が連載された音楽広場。今でも大事に持っています(^^)発売されたはじめのアルバムはカセットテープでしたよね!(しかもラベルが逆さ(笑))トラや+新沢さんの追っ掛けしていた頃が懐かしい(笑)。みなさんは、当時幼稚園で悩みながら模索していた私の一筋の光でした!(コレほんと!)お二人の曲は、たくさんの思い出と共に、これからもずーっと私の宝物です♪
たくさん色々な行事等で歌ってきました。楽しくて笑顔になったり、色々思い出して涙、涙だったり。歌の一つ一つにそれぞれ思い出があります。歌を聴く度にその時一緒に歌った子ども達の顔を思い出します。いつまでも、忘れない歌ばかりです。
幼稚園の行き帰り、手を繋いで歌いながら歩きました。どれもいい歌ですが、私がいちばん好きなのは『にじ』です。落ち込んだとき、壁にぶち当たったとき、ラララと口ずさむと気持ちがちょっと上向きになります。これからも私の応援歌であってくれると思います。
『はじめの一歩』、長女を出産し、初めて母子同室で過ごす日の夜。オムツも授乳も、赤ちゃんの抱っこすら初めての私は、何一つ上手くこなせず、これからの育児が不安でいっぱいでした。ようやく眠った娘の寝顔を見つめていた時、ふとこの歌が頭の中で流れました。「初めの一歩、明日に一歩、今日から何もかもが新しい…勇気を持って一歩、歩き出せ」。それから今までずっと、『はじめの一歩』は我が家の節目にかかせないテーマ・ソング。そして今、長女はもうすぐ一年生。この歌とともに、娘も私も新しい環境へまた一歩、大きく歩き出すときはもうすぐです。
障害をもった子どもたちが通う療育園の誕生会では、毎月『おひさまになりたい』を歌いながら、みーんなで紙吹雪を誕生児にかけます。子どもたちは自分は愛されているなぁって実感し?、お母さんは生まれてくれてありがとう♡って思い、職員はこの仕事をしている幸せを噛みしめる瞬間。 職員が異動しても、何年も何年も歌い継がれています。
仕事を始めたばかりの頃、初めて勤めた学校の入学式で歌った『はじめの一歩』、一歩あるき出すことって勇気がいるよね、一緒に頑張ろうと涙が出たな。
それは20年ぐらい前……年長さんの大好きな『パレード』♡ピアノを引き始めると一人、二人、と歌い出す⤴ 気がつけばクラス中歌いおどり出す子、打楽器を持ちはじめる子。隣の年中クラスの子どもたちも楽しいだろうなぁって覗き見(笑)気がつけば年中、年長と1列に歌いながら歩き回るまさしくパレードでした。家に帰ると自分の息子も保育園でパレードを歌っていて、ピアノ&歌い出す家族。パレードの絆でした!
20代の時に始めたバンドで歌っていたのが『カメの遠足』です。未だに道草ばかりの私の人生、“のんびりいこう”の歌詞に助けられています。ほわんとあったかい気持ちになる歌ばかりなので、こどもたちの歌声にうるうるすることが多いです。
娘が幼稚園に入園したての頃、新人の先生の回りに子ども達が集まり『にじ』を手話つきで歌っていた光景が今でも忘れられません。一生懸命な先生を一生懸命に見る子ども達の姿に、こうやって一緒に歌いながら絆を深めていくのだなぁ、と感動しました。
若葉マークの保育士も今は3人の子どもの親になり、ベテラン保育士ではないけれどそのようなお年頃になってしまいました。約30年も歌い続け、その歌で育った子ども達があの時のまま素直でキラキラとした輝きを持ち続けていることを願って止みません。
子どもが小さかった頃、淋しそうな顔を見ると言葉ではなく『友達になるために』をうたってやりました。今でも口ずさむと胸がキュンとなります。
『カメの遠足』は、私の保育を180度変えるきっかけとなった大切な歌です。毎日「早く早く」と急き立てる保育を疑いもせずに行っていた私でしたが、生演奏の『カメの遠足』を聞いて涙が止まらず、人目もはばからず号泣してしまいました。22年前の運命の出会いをありがとうございます。
『はじめの一歩』、卒業式に子どもたちと大人もみんな一緒に歌っています。卒業式という佳き日にも、日常の中にある自分自身の節目の瞬間にも、私の中ではこの曲が流れています。一歩前に踏み出すための、優しくて強い力を分けてくれる大好きな曲です。
震災後間もなく、『はじめの一歩』と『にじ』が自然に口ずさまれる現象が起こりました。誰から始まったのかどこから始まったのかわかりませんが、みんなが渇いたのどを潤すように、この曲を求めていたのだと思います。 保育業界に限らず、小学校や中学校、デイサービスでも歌われていた名曲です。この曲があったからこそ、私たちは、立ち上がることができたのだと今でも思います。 歌の力の、力強さを感じました。
元保育士です。それぞれの歌に思い出があり、壁にぶつかった時、落ち込んだ時、何度勇気付けられたことでしょう 。 特に『はじめの一歩』は、私の元気ソングNo.1です。
昨年、愛する父の旅立たちの後、 自分も『はじめの一歩』を出してみました。勇気をもって大きく一歩、歩き出せたのは、ピーマンと俊兄ちゃんのお陰です。有難う御座いました。
卒園式で『はじめの一歩』を歌うのでピアノを一生懸命練習しました。素敵な曲に子ども達の歌声が重なり涙で楽譜がよく見えなくて…十数年前の思い出です。
幼稚園の卒園式で歌った『ともだちになるために』。友達や先生と離れることを思うと切なくて泣きながら歌ったこの歌は、今でも歌詞をよく覚えており、褪せることなのない大事な曲です。
人の心に寄り添うって素敵なことだね。と、ふと呟いた恩師。『誰がが星をみていた』は、その恩師が大好きだった歌。どんなところにいても、みんな繋がっている。静かだけれど、勇気をくれ、心を暖めてくれる歌です。
たくさん歌ってきました。毎年出会う子どもたちとの思い出が、メロディーと共に流れてきます。『あしたがすき』はわたしの応援歌です。「胸をはって生きるのが好き」新沢さんの言葉、中川さんのメロディーは、子どもも大人も自然に口ずさみ、何年たってもいつ歌ってもいつも一緒に生きているそんな感じがします。
たくさんのメッセージを本当にありがとうございました。
皆さんから寄せられた熱い想いに歌の力を感じました。
誌面の都合でブックレットに掲載しきれなかった一部をここでご紹介いたします。
このアルバムではたくさんの子どもたちがレコーディングに参加し歌ってくれました。レコーディングで大切にしたのは、「歌の風景を心の中で描く」ことです。何を伝えたいのか、誰に届けたいのか、子どもたちがイメージしやすい言葉で伝えるように心がけ、子どもたちも「わかった!」という表情になると、ぐっと歌の世界に入り込んでくれました。
子どもの歌声は二度と戻らない一瞬の輝きです。だからこそ、その歌声を大切に残したい。子ども合唱のレコーディング時の留意点を下記にまとめましたので、歌唱指導のご参考にしていただければ幸いです。
30年間、たくさんの人たちに愛され、歌い続けられている新沢&中川ソング。これからも子どもたちが、その時々の輝く歌声で歌いつないでくれることを願っています。
(キングレコード 制作・渡辺有賀)